水曜日、仕事中に突然ビルの警報が鳴り、即座に外に出るように、というアナウンスがあった。
「まじ?」と 思いながらも、ここアメリカ、何が起こるか油断はならぬ、これが大惨事となる可能性も多いにあるわけだから、と、バッグとコートを掴み、オフィスの外に出た。
他のSuiteからも ぞろぞろと人が出てきている。
一瞬エレベーターに向かって歩いていた私。
あ、避難時は エレベーター使っちゃいけないんだった。
え、階段、やっぱし?
人々がぞろぞろと非常階段のドアを開けて入っていく。
私もそれに習って、非常階段のスパイラルを降りていった。地上18階から!!
このスパイラルにやられた、、、。
8階ぐらい降りたところから 気持ち悪くなってきた。
あの乗り物酔いの気持ち悪さ。
バランス感覚がどんどん失われていくのがわかった。
めまいみたいな感覚が頭を走る。
「やばい、気持ち悪い、、」
階段を降りる速度が落ちる、、。
ものすごい ゆっくりした速度でしか歩けない、、、。
Don't look down. Look straight ahead!
後ろのおばちゃんにそう言われたけど、もうダメ。
この気持ち悪さは、もうどうにもならない。
私の前を降りていた同じオフィスの仲間との距離がどんどん空いていく。
やばい、これが本当に非常事態だったら 私完全に逃げ損ねるわ、これ。
You guys go ahead、と私の後ろにいる人たちに 先に行くように促すけどれども、Oh that's okと、皆気を使って、私を追い越して行こうとしない。
これまた本当の非常事態ならありえないことだろうけど。
14、5階を降りてきたころには 自分の足がどう動いているのか 感覚がわからなくなってきて、階段を踏み外すんじゃないかという感じになってきた。
Do you wanna take a break?
あくまでも これは本当の緊急事態だと想定していたいので、「休憩する」っていうのは なしで行きたいと思います。
Almost there. Almost there!
後ろのおばちゃんがエールをかけてくれる。
やっと地上に降りた。やっとグラウンドレベル。
ビルの外に出た時は、歩道の植木のところに吐くんじゃないかと思った。
結局思った通り 誤報だったんだけど、そして あんな思いをして降りた18階に 5分後には またエレベーターに乗って戻ってたんだけど、本当の災害が起こったら、完全に逃げ遅れるわ、アタシ、と思った。
そして!次の日の筋肉痛のひどさってない!!! 腿がパンパン!キョーレツー。やられた、、、。
やっぱ いろんな意味で災害は 起こってほしくないもんです。
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