Saturday, January 28, 2017

Mike C. S.に思う

Mr. Hubbyの友人は ほとんどがRoseburg高校出身の人で、卒業後、話わせたかのように皆がPortlandに移って来ている。
Roseburg高校はTheaterの活動が盛んだったせいか、Mr. Hubbyを含め皆が何らかのArtにかかわっている。
Singer song writerだったり、Graphic designerだったり、Film makerだったり。
Mikeもそのグループの一人。
彼に初めて会ったのは、11,12年前。
背の高い、めちゃくちゃ男前の男子だった。
マリンバをプロ並みに演奏し、男前のルックスに似合わぬ コミカルな詩を付けて歌っていた。
とにかく音楽の才能があり、ドラムも叩くし、ピアノもギターも弾く。
そんな彼が最近アルバムを作った。
アコースティックでJazzyなメロディーの曲や、ちょっとそれにPop Rockをアレンジしたような曲などが集められている。
これが 凄くいいのだ!
Singer song writerのIanのMixingの腕も加わり、非常にいい仕上がりになっている。
Ianんちでレコーディングした、まったくいち個人の手作りの作品なんだけど、素人さが全然ない。もう何回も聴いている私。
なんか 感慨深いよ、このアルバムを聴いていると、、、。彼の事を考えると、、、。

彼は重症的ヘロイン中毒者だった。
お酒もかなり飲んでいたらしい。
友達ともぎこちない関係になり、
最終的に誰も彼と付き合わなくなった。
そしてある日突然彼は姿を消した。
誰にも伝えず、ある日消えた。
彼は独りで ヘロイン中毒から抜けようと、誰も知らない町に移っていた。自分を孤独な場所に追いやり、ヘロインのアクセスもできない所に移り、頼る人のいない環境を作り、独りで抜ける努力をした。
1年、2年経ったのかな、ある年月が過ぎた後、彼はクリーンになって戻ってきた。
ヘロインはもちろん、お酒も飲まない人間になっていた。

その後の彼の人生は 一変した。
可愛らしい女性と出会い、結婚。今では二人の女の子のお父さん。
公立の学校でマリンバを教えて 生徒達と校内コンサートを時々開く。
家ではギターやマリンバのプライベートレッスンをしながら、自分の音楽活動を続けている。
そして私の手術の度に、心配して食事を運んでくれる。

彼のこのアルバムを聴きながら、そんな、私が知るところの彼の人生を振り返ると、胸が熱くなってくる。
彼に思わず賞賛の一言をかけたくなって、彼にテキストメッセージを送った。

You are awesome!

彼のやっている事をAcknowledgeしてあげたかった。

Thank God he kept his music。そう思った。

自分の力で復活し、自分の人生を好転させた彼。
そしてずーっと音楽がそこにあった。それでだけは 捨てなかった。
本当によかったって 心から思う。
家族のように 嬉しく思う。

そして、人の人生って わかんないものだし、
面白いって 
またつくづく思うよ。











Sunday, January 22, 2017

A Doll's House 人形の家

昨日20年ぶりに イブセンの「人形の家」を読んだ。
去年の暮れ、何かの本に引用されていたか、見ていたテレビの番組でその名前が出て来たのか忘れたけど、その時の言葉に「あ、」と昔読んだ事を思い出して、また読みたくなった。
RoseburgにThanksgivingで帰った時に、街の古本屋で英訳版を見つけて買ってみた。

昔は気がつかなかったけど、これは小説ではなくて 芝居用の脚本だった。

妻が家を出る、という最後は知っているものの、そこまでの展開は まったく覚えていなくて、ちょっと楽しみだった。どういう経緯で、最後に妻が独りで家を出るという事になったのか。

今回読み終えて、「うわー」っと思った。衝撃的。
特にこれが書かれたのが1879年だと思うと もっと衝撃的。
Women's right、女性解放運動は もう始まっていたんだ、と。
昨日、偶然にもPortlandは Women's rightのマーチが行われていたところだった。
未だに、この現代社会において、こうやって訴える事が続いている事実も、何とも言えない気持ちになる。

でも私は Women's rightとか女性解放というよりも、私が言っているところの「Put myself first」だな、と思った。
「人形の家」がそれをきれいに説明している!と思った。

しがみつける物をすべて捨て去る勇気、自分を一人の人間として大切にすることの大事さ、そして恐怖を捨てる強さ。それを描いているな、と思った。

そういう意味で心に衝撃を受けたのかも、私。

ところでいったいいつこの脚本は書かれたわけ?とWikipediaを見ていたら、こういう説明があった。
「 Michael Meyer argued that the play's theme is not women's rights, but rather "the need of every individual to find out the kind of person he or she really is and to strive to become that person." In a speech given to the Norwegian Association for Women's Rights in 1898,」

まさに!! その通り!!
"the need of every individual to find out the kind of person he or she really is and to strive to become that person."

上手く言ってくれてるわぁ。
これよぉー、わたしの言いたいことはー。あたしがいつも考えていることは!

そして今朝目が覚めた時に、布団の中で考えてみた。
今まで何度も「どうなるんやろ、アタシ」、て思う、先の見えないところに何度も立っていた。でも 道は開けて来た。
そこを信じないと。
先の保障もない、何にも見えてない中でも、決断して来た。
それでも 今日ご飯も食べて、雨もしのげて、生きている自分がいる。
自分のそこを信じないと!
これからだって そうであると、信じていいんや!と。

まさに「目覚めた」朝だった。












Tuesday, January 10, 2017

3度目の雪、ポートランド

ポートランド、今年の冬はよく雪が降ってるなあ。
今日で3度目の雪。
しかも 今回は猛烈降っている。
もうすっかり辺りが雪で埋もれるほど。
去年の10月に駐在で来たマネージャーに「まあ 冬に一回、二回あるかぐらいですよ、ポートランドは」なんて言ってたのに、もう3回目の雪。

夕方からの雪予報が出てたから、仕事の後Whole Foodsに買い出しに行った。
6時くらいだったかな。駐車場に車停めた時ぐらいから チラホラ雪が舞い降り始めた。
そして買い物終えて店から出て来たら 猛烈に降っていて すでに辺りはまっちろになっていた。
ゲッ、はやっ!
まあ、Whole Foodsが近所だったし、雪も降り始めだったから 心配なく 無事に家にたどり着くことできたけど。

そして11時になろうとしている今も ひっきりなしに降っている。
明日の朝 どんなになってんだろう。出勤無理かも。



David Bowieの一周忌。

Obamaの任期最後のスピーチ。

ポートランドは 大雪に見舞われてます。






Sunday, January 8, 2017

Put myself first

2日に 知り合いの子の生まれたての赤ちゃんを見に行った。
クリスマス前に生まれたばかりの赤ちゃん。
赤ちゃんを抱くのって 久しぶり。
人間の生態の不思議さを感じるよ。
なぜ生物は子孫を残し、長く地球上に生息し続けようとするのか。
そして母親となった彼女自体にも、人間の人生の不思議さを思うよ。
ある人と出会って、結婚して、離婚して、そしてまた新たな出会いがあり、再婚し、初めての子を授かる。
この間、何年という月日が流れていて、いろんな気持ちが行ったり来たりして。
そして今日という日が来て、自分の子孫を生み出して、胸に抱いている。

こういう所にアタシはすぐ思いをはせらせる傾向がある。
人生ってFull of wonder ― Wonderful
てか。

アタシの人生、今年はどういう風に展開してくのか。
仕事が始まり、また猛烈に忙しい日が続く1週間だったけれど、できないところは「人に任せる」ことにし、新しい手が必要なら「必要だ」と声にする事にした。

そして今年の私のモットー、Put myself first。
これを実行する。
つもりでいるのだけど、
実は この線引きに 悩んでいる。
自分を優先する事と、「わがまま」「自分勝手」の違い。
人を思いやる事と、「自分を曲げる、折れる」「自分を後回しにする」「犠牲にする」の違い。
ここに悩む。
こうやって悩んでいる事が もうすでにダメなんだろうな。
適性でないというか、このモットーを全うできる性格でない??

友達が今日はオフの日だけど、人手が足りないからシフトに出てくれと頼まれたけど、断った、と言った。「It is not my responsibility」と言った。自分の休みのために、自分がその日を有意義に過ごすために。それは最初から自分のオフの日とスケジュールされていたのだし。
ここなんだよね。「Whoa」と思ってしまう自分がいる。
Guiltyを持たずに これができるようになりたいもんだ。
自分を優先する。
結構大きな課題かも。

「わがままであれ」
と人は言う。
いろいろごちゃごちゃ考えずに スパッとこれができるとどんなに楽か。
そもそも Put myself firstていうのを抱負にしなきゃいけない事自体もうそういう人間じゃない、って事だもんね。

自分を何してもスパッと正当化できる人、見習いたいです。
がんばろう。

次の手術まで あと1か月。
また仕事2週間休む。
これは真さに Put myself firstですわ。










今年のお正月

今年の元旦は Andy Warholの展示会最終日だったので、それに出掛けた。
2回目。
最後だし、今度いつお目にかかるかわからんし、Mr. Hubbyは観てないし、という事で。
元旦にアートの鑑賞も縁起よさげだし。

何度観ても Inspireされる。








アート鑑賞の後は、Powell'sに行って コーヒーを飲みながら Hieronimus Boschの本を探す。デカプリオのドキュメンタリーフィルムの頭に紹介されたその絵に すっかり魅了された私は、実際に本を手に取って観てみたくなったわけ。
フロアに座り込み30分くらい 色々な出版書をながめて、最後に1冊を買う事にした。

夜は友達カップルとその娘とうちで手作りのご飯を食べ、モノポリーのゲームをして過ごした。

2017年のスタートとして なかなか良い元旦の一日だった。












Sunday, January 1, 2017

2017年

昨日は「気持ちの問題だから」的レベルの「大掃除」をし、気分も良くなったところで友達の家のDinnerに呼ばれて行った。
始終テーブルに座りっぱなしで ホストの小まめな接待に 苦しゅうない状態であやかっていた。
美味しいシャンパンを2本あけて 次々注いでくれる。
生牡蠣をマーケットで買ってきて ちゃんと殻を開けてくれる。
ポークチョップに サラダに ローストした野菜に、手際良く料理をして目の前に出してくれる。
食後のチーズも5種類。
最後に秘蔵のPinot noirを奥の部屋から出して来た。

Wow.  What did I do to deserve this??

去年の抱負に引き続き、今年も 甘える、任せる、リラックス、を今年もやって行きたいと思っている。
自分がホストされる時は 十分甘えて されましょう、と。
自分もああしなきゃ、こうしなきゃ、という思いは横に置く。
そのエネルギーは自分がホストする時に使えばいい。

そしてNew Yearのカウントダウンは 別の友達の家に移動してその友達カップルと。
ここで再認識したのが、やっぱり「自分を信じる」事。そして 「ポジティブな角度から物事を見る」という事。これも去年から引き続かれる私の抱負。

とっても楽しい2016年の最後の日を送れた。
そして 2017年の明けが来た。

とりあえず、Brian Enoの曲で15分瞑想し、美味しいお茶を入れて一人のゆっくりしたお正月の朝を迎えてる。(うちのおっさんはまだイビキ掻いて寝てますわ。)

Put myself first.

これ、アタシの従妹が昔どうどうと言ってて、当時のアタシは「えーー? なんちゅー」って反応してたけど、今の私は彼女の言っている意味がわかる。
何十年も経ってやっと、、、。

これが今年の私の抱負を総合する言葉だな。

Put myself first.


Will see!!