昨日20年ぶりに イブセンの「人形の家」を読んだ。
去年の暮れ、何かの本に引用されていたか、見ていたテレビの番組でその名前が出て来たのか忘れたけど、その時の言葉に「あ、」と昔読んだ事を思い出して、また読みたくなった。
RoseburgにThanksgivingで帰った時に、街の古本屋で英訳版を見つけて買ってみた。
昔は気がつかなかったけど、これは小説ではなくて 芝居用の脚本だった。
妻が家を出る、という最後は知っているものの、そこまでの展開は まったく覚えていなくて、ちょっと楽しみだった。どういう経緯で、最後に妻が独りで家を出るという事になったのか。
今回読み終えて、「うわー」っと思った。衝撃的。
特にこれが書かれたのが1879年だと思うと もっと衝撃的。
Women's right、女性解放運動は もう始まっていたんだ、と。
昨日、偶然にもPortlandは Women's rightのマーチが行われていたところだった。
未だに、この現代社会において、こうやって訴える事が続いている事実も、何とも言えない気持ちになる。
でも私は Women's rightとか女性解放というよりも、私が言っているところの「Put myself first」だな、と思った。
「人形の家」がそれをきれいに説明している!と思った。
しがみつける物をすべて捨て去る勇気、自分を一人の人間として大切にすることの大事さ、そして恐怖を捨てる強さ。それを描いているな、と思った。
そういう意味で心に衝撃を受けたのかも、私。
ところでいったいいつこの脚本は書かれたわけ?とWikipediaを見ていたら、こういう説明があった。
「 Michael Meyer argued that the play's theme is not women's rights, but rather "the need of every individual to find out the kind of person he or she really is and to strive to become that person." In a speech given to the Norwegian Association for Women's Rights in 1898,」
まさに!! その通り!!
"the need of every individual to find out the kind of person he or she really is and to strive to become that person."
上手く言ってくれてるわぁ。
これよぉー、わたしの言いたいことはー。あたしがいつも考えていることは!
そして今朝目が覚めた時に、布団の中で考えてみた。
今まで何度も「どうなるんやろ、アタシ」、て思う、先の見えないところに何度も立っていた。でも 道は開けて来た。
そこを信じないと。
先の保障もない、何にも見えてない中でも、決断して来た。
それでも 今日ご飯も食べて、雨もしのげて、生きている自分がいる。
自分のそこを信じないと!
これからだって そうであると、信じていいんや!と。
まさに「目覚めた」朝だった。
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