Wednesday, January 20, 2016

卒業文集「将来の夢」

去年の11月に日本に帰った時、実家におきっぱにしてあったフォトアルバムをこっちの住まいにもってきた。
小さい時から写真が好きで、現像した写真をきちんとアルバムに張ってコレクションしていて、それがもう何冊にもなっていた。
それは 自分にとっての宝で、思い出の箱で、自分の人生を振り返る唯一の術なの。
日本に住んでいる時から 時々開いては自分の成長や家族、友達とのかかわりを思い出し、そのひと時を楽しんでいた。
それのアルバムを 全部置いてきた事がすごい心残りで、もうアメリカに20年近く住んでいる今となっては こっちに定住している状態だから、あのアルバムをこっちにもってきたい、という感情がここ2、3年高まってきていた。ちょっと 出稼ぎのために置いてきた子供を想うくらい、「連れてこなきゃ!」て気持ちがどんどん強くなって、もう今回帰ったら絶対持ってくる!って心に決めていた。
そして 11月に船便で送った荷物が 昨日やっと届いた。
強い想い、とか言いながら最近まですっかり送った事忘れていて、数日前にハッと思い出した。
そういえば!!!
そこから まだ着かない、まだ着かない、と言い続けていたらその数日内で届いた。
言ってみるもんだ、と思った。Universal energyみたいなもんが聞いていたに違いない。

とにかく箱を開けて中身を確認。
衝動買いしたちょっと分厚い生地のドレス。もう着る時期越しちゃうんじゃないの?と心配してたけど、まだチャンスはあるようだ。

小学校の卒業文集。
クラス毎に 手作りで、手書きの、構成も編集も全部自分達でやった卒業文集。
子供って 本当にクリエイティブで発想豊かな生き物なんだと 改めて思った。
よく有名人とかが、現在の職業が自分が子供の頃に卒業文集に書いてた「なりたい夢の職」であった、なんて言ってるのを聞いて、アタシは何になりたい、と言っていたのだろうと すんごい気になっていた。子供の頃に「○○になる」と口にしていた職に 本当になっている人は沢山いる。
あたしの将来の夢は何だと言っていたのか!

卒業文集を取り出し、自分のページを探す。
あった、、、。
「将来の夢 - アメリカに行くこと」

えーーーーーっ!

かなっている、、、! 潜在意識の中で 何かを望むことって、本人気がつかないながらも すごい原動力が働いているのかもしれない。成長する過程でも それは意識の中で ずっと息づいていて、おりおりの選択肢の中で そこにつながるような選択をしているのかも。そしてそれが 夢に繋がっていくレールを敷いていく作業となっているのかもしれない、と思った。

なんかものすごくパワフル。

だったら、もうちょっと具体的に○○の職に就いて 裕福になって 大きな家を持つ、とか言っときゃよかった、と思った、、、。
「アメリカに行きたい」なんて、、、。
なんか、願いを叶えてくれる魔法使いに とんでもなくイージーな望みを言ったアホな子みたいな気分になってしまったよ。
まあ当時の 子供の私にとっては アメリカは途方もなく遠い未知の国だったわけだけどさ。

クラスメートのページもペラペラとめくってみた。
皆、保母さんになりたいだの、看護婦さんになりたいだの、世界一周するだの書いてある。
まあ、ありがちやね。
親の稼業を継ぐ、とか めっちゃ現実的な 夢ちゃうやんソレ、っていうのもあった。
ひとり仮面ライダーにハマり、会員ナンバー 何番!ていって自慢していた男子がいたけど、仮面ライダーになる!って書いてあった。
ヤツの夢、かなってんのかな。



No comments:

Post a Comment