Sunday, January 17, 2016

さよなら、Spike

Spikeが天国に行った。
もうすぐ18歳になるおばあちゃんだったけど、まだ赤ちゃんみたいな顔をした猫だったよ。
タフで強くて、こっけいで、愛らしかったSpike。
猫好きではない私は、Mr. Hubbyが実家からうちに引き取りたい、と言った時は 非常に躊躇したけど、いざやってきて一緒に住みだすと、アタシはいつの間にか 親ばかに変身していた。
Spikeの写真を撮りまくり、人の迷惑も考えず いろんな人に送っていた。
我が子が可愛いいと思えるのは 人間も動物も同じなんだと思った。

もう老猫で、最近の動向はおかしかった。確実に最後が近づいてきている感じだった。
ご飯も偏食になり、食欲もなくなり、寝る場所も転々と変え、異様にCuddlyになり、変な座り方して遠くを見つめてたり。

昨日は得におかしかった。
外に出たがり、一旦外に出るとなかなか帰ってこない。いつもなら小心者ぐらいすぐに家に舞い戻って来ていたのに。
そんな、なかなか帰って来ないというパターンが朝、午後、と続いた。
夜もまた出たがった。
出してやると 12時近くになっても戻ってこない。
昔 子供の時に飼っていた犬が病気をして、その後突然いなくなった。その時両親が、動物は死ぬ時には、飼い主にその姿を見せないんだよ。一人で死ぬ為にどこかへそっといなくなってしまうんだよ、という説明をした。私はその話を思い出して怖くなった。
このままSpikeは帰ってこないんじゃないかと。

でもSpikeは戻ってきた。
戻ってくるなり、床にコロンと寝転がり、じっと動かない。
私は心配で、居間のカウチに毛布を持ってきて、そこで寝る事にした。もしSpikeに異変が起きたらすぐわかるようにと。

夜中の3時頃、苦しそうな声を上げるSpikeに目が覚めた。
もうぐったりしている。目ももうろうとしている。
急いで救急動物病院に電話したら すぐに連れて来なさいという。
急いで着替え、Spikeをキャリーバッグに入れ 外に飛び出す。
車をUnlockしようとRemoteのカギを押すと、アラームが鳴り出す。Shit!!
携帯のナビゲーションをスタートして車を走らせる。
その間、私はずっとSpikeに声をかけていた。
Hang on Spike!  Hang on!
時々かすれた声でSpikeが答える。Meow...   よし、まだ間に合う。Hang on Spike!  Meow..
途中携帯のバッテリーが切れる!! Shit Shit Shit!
Thank God、携帯のカバーにはチャージャーがついている。それをオンにして再起動を待つ。
その間、コンタクトレンズでなくメガネのまま飛び出した私は ストリートのサインがよく見えない。
ナビが再起動するまで、自分で進んで行こうとするんだけど、とにかくサインが読めないから 違う門を曲がったりして、もうおたおた。
やっとナビがまた起動し始め、病院に到着。駐車禁止の場所に逆方向で車を停め、病院の入り口に走り、ドアを叩く。ガラス張りだったから さっき電話で応対してくれた女性がカウンターから私を見つけて誘導してくれ中に入れてくれた。
そのままドクターの手で治療室へ。
私は小さい個室の待合室に案内された。

なんでこういう時、Mr. Hubbyは撮影の仕事でいないわけ?
なんで私一人で Dealしているわけ?

ドクターが部屋に入ってきて 状況を教えてくれた。
Spikeの心臓は止まったけど、CPRを与えたら息を戻した。CPRを継続すれば Spikeは少しの間長生きできるかもしれないが、それも時間の問題。もう年だし、薬を与えて 静かに痛みもなく死なせてあげる、というオプションもある、と説明してくれた。
私は それを承諾した。
この日が来る事はわかっていた。おばあちゃんのSpike。
今まで頑張ったよ。

私が独りで待っている待合室に赤いブランケットで包んだSpikeを連れて来てくれた。
最後のお別れの時間を与えてくれた。
私はSpikeを抱きしめ ただただ泣きじゃくった。
ブランケットの中で眠るSpikeは やっぱり赤ちゃんみたいに 可愛く 愛おしい顔をしていた。
Thank you, Spike。
I love you, Spike。
You did very well。
You lived a really happy life。
私は泣きじゃくりながら ずっとSpikeに話しかけた。
二人きりで、小さな部屋で。

涙が止まらなかった。
病院の人は優しく、私が気が済むまで泣かせてくれた。ずっとドアの外で待っていてくれた。

朝早くMr. Hubbyが仕事から帰ってきた。
彼は私の眠るベッドに駆けつけ、泣き崩れた。
ずっと二人でベッドの中で泣き続けた。
Mr. Hubbyが18歳の時から飼い出したSpike。
He loved Spike so much。

キッチンには Spikeが口をつけなかったCat Foodが ボールに残っている。
大好きだったTreatも マットに転がっている。

Spikeがこの世から消えた。
私達の生活からいなくなった。
彼女の人生を終えて、天国に行った。

昨日私が「アルケミスト」を声を出して読んでいると 私の傍に来て横になり、私の声を、本のストーリーをじっと聞いていたSpike。
彼女も自然のサイクルの中に戻った。
土にNourishしてもらい、土に返る。
この変わる事のない自然のサイクルを、また 実感したよ。

ありがとう Spike。
さよなら Spike。





Lots of kisses and hugs.

I love you so much, Spike.
Jan 17, 2016

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