Thursday, January 21, 2016

「アルケミスト」

昔、20代の頃、スピリチュアリティーとかニューエイジとかのPhaseにどっぷり浸かっていた。
そういう事に関する本を次から次へと読みまくっていた。
山川夫妻の翻訳した本は全て読んだ、と言えば どういうタイプの本を読んでいたか、わかる人にはわかるはず。
Soul searchingのPhaseだったんだと思う。
生きるって何だ、とか、人生って何だ、人って何だ、自分て何だ、ていう 思いにかられていて、これらの本が答えというか、答えが見つかる場所への導きをしてくれているような気がした。
この頃から瞑想も始めたし、スピリチュアルな事を信じる気持ちが深まったし、人生に対する心の持ち方が変わったような気がした。

その数々読んだ本の中に 山川夫妻が翻訳した「アルケミスト」という本があった。
当時 世界中で大ベストセラーになった、とか言って、沢山の人々に読まれていた、ような記憶がある。

その本が20ウン年後、私の目の前に再度現れた。今度は英語の翻訳で。
「The Alchemist」
このタイトルを見た時、ん??と思った。なんか聞いた事あるぞ、、、。
昔読んでんじゃん!

ここで私の前に再登場したこの本に 強く引っ張られた。もっかい読んでみっか。
「ライ麦畑で捕まえて」をオリジナルの英語版で読んだ時、日本語翻訳版と ものすごい印象が違ってた事にショックを受けたという経験があるから、これも英語版を読んでみっか、と思った。まあ英語は原盤ではないんだけどね。しかも内容を覚えていないから 比べようもないんだけどね。

読み始めると、何となく うっすらと、ところどころでストーリーを思い出した。でもほとんど始めて読んでる感じ。最後なんて 全然覚えてなかったもんね。

簡単に言うと、この本は 欲しい物を手に入れる為には、行きたい場所に到着する為には、遠回りをするものだ。夢を手に入れる、というゴールではなくて、そこに着くまで過程が大事なんだ、というようなメッセージを語っている。

ストーリーの中で「Omen」ていう言葉がよく出て来る。
Trust your omen。
Know your omen。
前兆、前触れ、予告、予言。
いわば Listen to what your gut tells you、とか Follow your heart、ていう事なんだけど。

このOmenを信じ、心が導くまま進めば、宇宙のエネルギーみたいなものが 必ず行きたい場所に導いてくれる、という。

"And, when you want something, all the universe conspires in helping you to achieve it."

昔の自分を振り返ってみた。
このメッセージ、スピリチュアルなPhaseにいた頃の私、信じていた。
アメリカに来るまでは。
アメリカに来て、1年、2年と、色々荒波にもまれ 生きる事が精一杯という生活の中で、そういう気持ちが薄れていったような気がする。そういう事がもう意味を持たないというか、何の助けにもならないというか。サバイブすることに精一杯になってすっかりそこから離れて行ってしまったような気がした。柔軟になるために 自分を折り曲げていた。自分を変えていた。そんな時期もたくさんあった。

そして今私の居る場所を考えてみた。
「アメリカに行きたい」と小学校6年の私が「思った」事が、15年後に現実化した。
そしてアメリカに来た後の私は この20年弱、何をずっと「思って」いたのだろう。
私がここに居るのは、これも 潜在意識の中で求めていた事の現実化なのか。

この20年間を考えると、私も 本当に行きたい場所に行くために、とっても必要な「遠回り」をして来たのかな、って思った。
本の主人公が大きなサークルを描いて夢の場所に到着するように、私もこの20年間は大きなサークルで、また昔の気持ちを取り戻し、「アルケミスト」に舞い戻り、次のステージに繋がる扉の鍵を見つけるのかな、なんて思った。

自分が願う事、気をつけなきゃ、ね。
自分てすごい力を持っている。と思う。不思議だけど、人間て、そういう生き物じゃないかと思う。
"And, when you want somersetting, all the universe conspires in helping you to achieve it."
これって、本当だと思う。
ていう風に、最近の私はスピリチュアリティーを取り戻して来た。だから また「アルケミスト」が再登場したのかな、なんて思う。

ちょっと嬉しい。これから私はどこに進んでいくなかな、ってワクワクする。
(願い事、これから しっかり吟味していくわよ。)

本の登場人が自分の価値以上の贈り物をされたと、謙遜する場面がある。
つまり もらい過ぎだと言う。
その時与える側の人間がこう言った、
"Don't say that again. Life might be listening, and give you less the next time."
これ、私のバイブルを書いたLouise Hayも同じような事言ってたのよね。
いわゆる、言霊ね。自分が発する言葉って、これまたすごいパワーを持っている。
これも気をつけなきゃね。
自分に与えられる贈り物は ありがとう!といって 何でも受け取ろう!

Full circleを描いて、またスピリチュアリティーを信じる自分に戻ってきた事が嬉しい。
やっとまた 自分を取り戻してきているような気がするよ。







No comments:

Post a Comment