Saturday, October 29, 2011

皮肉な運命

最近、俳優の香川照之が45歳にして、自分の子供を引き連れて 歌舞伎界に入った、という記事を読んだ。

父親である市川猿之助の後を継ぎ、代々続いた 市川猿之助の名を後世に残して行くために。

この父親、香川照之が小さい時に、女の人を作り、家を出ていた。
以来 女優であった妻浜木綿子が 女手一つで香川照之を育てあげ、意地もありながら 東大に入れるまで頑張った。
25歳の時、母親に内緒で 初めて父親に会いに 猿之助の楽屋に行った時、「今の私とあなたは 何の関係もない」と言われたとか。

しかし、市川猿之助の名を引き継ぐ子息は 香川照之しかいなかったのか。

自分を捨てた父親の後継者となることを決めた彼は どういう気持ちだったのだろう、と思った。
そして また自分の小さい息子もその後を継ぐ、という覚悟で 一緒に歌舞伎界に入ったその心はどんなだったのだろう。

市川猿之助を恨みながらも、必死で育ててきた息子の、その決意を聞いた浜木綿子は どう思ったのだろう。

今、香川照之は、脳梗塞で倒れて 身体が不自由になった猿之助と一緒に暮らしているとか。

なんとも皮肉な運命。 


この記事を書いた人は、こんなに立派で天晴れな男である香川照之を 浜木綿子が女独りで 作り上げた。こんな気持ちの良い復讐ってない、って言ってた。

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